長い旅から戻ってきた僕は・1
現在公開している僕のブログ(失業旅行)では、旅のメインとも言うべきフィリピン滞在の事をアップしているのですが、
フィリピンを去った後、僕とカミさんは台湾、沖縄へと旅を続けます。
自分でも “この旅を終える時は、どんな気持ちで、どんな状況なのだろう” と思っていました。
始まりも終わりも自分で決める、と言って海外に行ってしまった訳ですから。
那覇の街中をブラブラ歩いている時、“もう、そろそろ帰ろうか”と僕はカミさんにポロッと言い、
カミさんも“そうね”と返事をします。
自分でも意外な事に、長かった旅のピリオドはこの様に本当にあっさりと決まったのでした。
近所の居酒屋から自宅へ帰ろうと持ちかける時ぐらいの“軽さ”です。
僕達はその足で航空券を買いに行き、翌日にはさっさと東京へ帰ってきました。
帰ってきたからといって“仕事を見つけて即就職をする”という気にはなれませんでした。
楽しかった旅の高揚感と同じぐらい、何だか心にポッカリと穴が開いてしまったような空虚な気持ちも感じるのです。
僕には長い旅の間での出来事を整理する時間が必要なのではないか、そう思うようになっていました。
そうして僕は、旅の最中にびっしりと書き続けた日記帳を取り出し、ポツポツとブログの記事をまとめ始めました。
今から思えば、ブログの記事を書くという事が、それ以降の僕を大きく変えたような気がするのです。